昨年7月にスタートした「日本フィル杉並アフタヌーン・シリーズ」も、
今年9月3日で第6回目となりました。
今回は元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
第一コンサートマスターでウィーン弦楽四重奏団
およびウィーン八重奏団のリーダーを務める、
ウェルナー・ヒンク氏をゲスト(リーダー)に迎え、
ウィンナ・ワルツの名曲をメインに、
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番のソロの妙技などで、
澄みきった弦の響を十二分に堪能させてくれました。
<プログラム>
レスピーギ:《リュートのための古代舞曲とアリア》第3組曲
モーツァルト:音楽の冗談 K.522
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
シュトラウス兄弟:ピツィカート・ポルカ
J.シュトラウス2世:ワルツ《ウィーン気質》
ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク
コンサートマスター席に座ったヒンク氏は、
ゲネ・プロから暖かい眼差しながらも積極的に各パートに指示を出し、
楽員もそれに応えます。
今回もMassaさんのフラワーアートが彩をそえます。
いよいよ開場です。
開演前のバックステージ。サービス精神旺盛の楽員のみなさん
第1部のオープニングは
レスピーギ:「リュートのための古代舞曲とアリア」第3組曲。
曲の冒頭から何とふくよかな音でしょう!
「シルク・トーン」と評される伝統の日本フィルの弦の調べが、
更にまろやかに心に染みます。有名な第3曲「シチリアーノ」なんて、もう絶品!
これも世界第1級のウィーン・フィルを33年間率いてきたヒンク氏のマジックでしょうか?
会場の暖かい拍手に応え、
お馴染み後藤(ヴィオラ)の司会によるヒンク氏との楽しいトークに移ります。
次に演奏するモーツァルトの「音楽の冗談」について
ヒンク氏曰く「所々、間違えたんじゃないかと勘違いする
ような不響な音が出てきますが、譜面どおりなのです。
当時の才能にめぐまれなかった演奏家を皮肉った、
ユーモアに溢れた音楽をお楽しみください」
休憩後のロビー、グッズコーナーは、ヒンク氏のCDが飛ぶように売れていました。
また、受付コーナーで「日本フィル・サポーターズクラブ」
に入会申込みされる方もいらっしゃいました。
第2部は、「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番」で始まります。
ヴァイオリン・ソロはもちろんヒンク氏。透きとおるような音色のヴァイオリンが
、鮮やかに浮かび上がります。
実は指揮者無しで協奏曲を演奏するのは、
独奏の後のオーケストラの入りのタイミングや、
ソロ独特の旋律の「揺れ」に添うなど、アンサンブルが非常に難しいのですが、
日本フィルのメンバーもばっちり息が合っています。
続いてヒンク氏と後藤のトークで、コンサートマスターを務めた
ウィーン・フィルでの思い出についてのトークの後は
シュトラウス兄弟:ピツィカート・ポルカ
J.シュトラウス2世:ワルツ《ウィーン気質》」の演奏です
軽快な「ピツィカート・ポルカ」、ウィンナ・ワルツ独特のリズム
舞踏会の雰囲気いっぱいの「ウィーン気質」、
優雅なウィーンの香りのする名演で、お客様も大満足の様子。
アンコールの「トリッチ・トラッチ・ポルカ」にも更に大きな拍手が・・・。
それにしても杉並公会堂の音響のすばらしさに、
感嘆させられました。
終演後のロビー。
日本フィル楽員がお客様をお見送り。
特に色とりどりのドレスの女性楽員が、ロビーをも華やかにしてくれました。
ヒンク氏は終演後、間をおかずロビーに駆けつけ、
自身のCDに気軽にサインをされていました。