11月18日、荻窪音楽祭「日本フィルの日」がやってきました。
杉並公会堂地下2Fの小ホールとグランサロンで、
日本フィル室内楽アンサンブルA~Hまでの8組が
「リレー競演」するという、新しい試みが行われたのです。
最初のA組は朝11時からVl辻野順子とPer福島喜裕Pf小川由希子
による「大人のためのクラシック入門」。
小ホールのスクリーンとPCパワーポイントを使用して、
辻野がクラシック音楽の歴史や「音楽の形式」などを演奏つきで解説しました。
小ホールがアカデミックな教室に生まれ変わります。
ルネッサンスの音楽からバルトークやプロコフィエフまでおり混ぜて、
「フン、フン…」と納得のコンサートとなりました。
次は11時50分から今度はグランサロンで、
弦楽四重奏による「マタニティコンサート」。
ママさん楽員(Vl神尾あずさ、平井幸子、Va中川裕美子)と、
新人VCの大澤哲弥が出演。ママさんたちが自分の体験を話しながら、
お母さんたちに「子育て」コンサートを披露しました。
入場から本番中にもヒーリングミュージックのCDが流れ、
アイネ・クライネ・ナハトムジークや「子守唄」をメドレーで演奏しました。
引き続き、12時20分からは1Fロビー・ハーモニープラザで
木管五重奏の演奏(Fl真鍋恵子、Ob南方総子、Cl蒲谷隆行、
Fg木村正伸、Hn伊藤恒男)。
それぞれの演奏者が楽器の解説
と音色の披露を行い、サウンド・オブ・ミュージックなどの演奏で
ロビーやカフェにいる人々に素敵な「お昼のプレゼント」をしました。
つづく13時からはピアソラ三昧「タンゴに酔いしれる午後のひととき」。
Vl本田純一、太田麻衣、Va中川裕美子、VC山田智樹、CB菅原光、
Pf西川裕子の6重奏。
『リベルタンゴ』『ブエノスアイレスの冬』など
ピアソラ好きにはたまらない名曲ばかり。
「のっけから泣きそうになった…。大人の時間を過ごした」と
熱い感想がよせられました。
休むまもなく13時50分からは<ザ・ダブルベース>
コントラバス高倉理実と声楽(バス)山口俊彦、
オルガン青谷充子の珍しい編成のコラボレーション。
モーツァルトやヴェルディのオペラのアリアを演奏しました。
ひきつづき、2時30分からは<チューバとホルン>の
デュオとソロ。
Hrはロンドンでの留学を終えて帰国したばかりの福川伸陽、
Tubaは次田心平の二人のバリバリの若手。
前日までの定期のマーラーの大曲の疲れもみせず、
堂々のソロ演奏。超絶の「歌う」楽器を堪能させました。
さぁ、急いで次の会場へ。
今度はヴァイオリンとヴィオラのデュオ。
Vl飯島直子、Va高橋智史によるカンナビヒとモーツァルトのデュオ。
シンプルでかわいらしいこの曲に、はじめて触れる人も多く、
二人の息のあった演奏にうっとりさせられました。
さて、とりは4時からの(時間が押して4時20分開始となりました)
<弦楽8重奏>。
あふれるロマンティシズム、メンデルスゾーンの名曲「8重奏曲」です。
Vl本田純一、田村昭博、太田麻衣、大貫聖子、Va中川裕美子、高橋智史、
Vc山田智樹、大澤哲弥の8人。
めったに演奏される機会がないので、
これを目当てにこられたお客様も多く、
演奏者も9月から何回もリハーサルを重ねてきました。
若々しく明るく色彩感にあふれたこの名曲に取り組み、
メンバーは練習を重ねるごとにやりがいを深めてきました。
終わった後のメンバーの達成感も大きく、
みんなで記念写真を撮るひと幕も。
お客様は延べで400人。
「はしご」で楽しむ方もたくさんいました。
「とにもかくにも、音楽三昧日本フィル三昧の日曜日でした!」
という感想も送られてきました。
打ち上げ会場のグランサロン。
3日間で19の会場、47回の演奏会、470名の演奏家のエントリー
をなしえた音楽祭。「クラシック音楽を楽しむ街・荻窪」の会会長
の宇田川紀通さん、実行委員長の平田正英さん、
事務局長の西江行雄さんはじめ、
3日間荻窪界隈を走り回ったボランティアの人々とともに、
音楽祭の成功を祝いました。
日本フィルからは3つのプログラムを渡り歩いた
中川裕美子が代表して挨拶。
荻窪の一員、公会堂の日本フィルを大いに意識した一日となりました。